Shorai™ Sans

何も足さない「素」のかたち

Avenir Nextの造形的要素を持つ日本語書体

Shorai™ Sansは、Avenir® Nextの造形的要素を取り入れてデザインされたジオメトリック・サンセリフ体で、たづがね®角ゴシックに続くMonotypeの日本語書体です。

Avenir Nextの幾何学的な特徴を活かし、文字の線を均一に保ちました。骨格を極限まで単純化し、すっきりとした形にまとめています。

デザイナー

  • 小林 章(こばやし・あきら)
  • 土井 遼太(どい・りょうた)
  • 中村 征宏 氏(なかむら・ゆきひろ)

Shorai Sans:Avenir Nextの造形的要素を持つ日本語書体

Shorai SansTMは、幾何学的な形状が特徴のMonotypeの日本語書体です。Avenir® Nextの造形的要素を取り入れてデザインされ、付属欧文には、和文にあわせて大きさや位置を調整したAvenir Nextを採用。和欧混植に最適化され、Shorai Sans単体で美しく読みやすいテキストを組むことができます。

文字の線をできるだけ整理し、骨格を極限まで単純化。線を均一に保つことで、すっきりと読みやすい明快な形を目指しました。シンプルで見やすい文字は、印刷物のほか、スマートフォンやタブレット端末などのデジタルデバイス、建物や標識のサインまで、幅広いニーズに対応しています。

文字の太さは超極太から極細までの 10 種類。最も太いウェイトの Heavy では、複雑な輪郭線を整理し、Monotype初の超極太の和書体を実現しました。

通常の単体ウェイトに加えてバリアブルフォントを採用しウェイト間の太さも調整できます。ウェブサイトや映像などのスクリーン上で動きのある文字表現も可能です。

デザイナー

akira

小林 章(こばやし・あきら)

2001年に独Linotype社(2013年に社名をMonotypeに変更)のタイプディレクターに就任。現在ドイツ在住。書体の品質管理のほか、自身のオリジナル書体の制作、有名な書体デザイナーであるヘルマン・ツァップ氏やアドリアン・フルティガー氏と共同での書体開発、過去の書体ファミリーの改刻、企業制定書体(コーポレートフォント)の開発を担当している。欧米、アジアを中心に講演やフォントデザインワークショップを行っているほか、世界的なタイプフェイスデザインコンテストの審査員も務めている。

土井 遼太(どい・りょうた)

土井 遼太(どい・りょうた)

東京藝術大学デザイン科を卒業後、英国レディング大学書体デザインコースで修士号を取得。2015年よりタイプデザイナーとしてMonotypeに在籍し、企業制定書体の開発や、書体選定をはじめとしたコンサルティングを行う。また、たづがね角ゴシックの制作メンバーとして、ファミリー展開やCJK(中日韓)言語に対応した字種拡張にも携わる。最近では、大学での講義や国際カンファレンスでの登壇を通じ、国内外に向けて書体についての発信をしている。

中村 征宏 氏(なかむら・ゆきひろ)

中村 征宏 氏(なかむら・ゆきひろ)

1958年から看板業3社に勤め、その後テレビ放送局でテロップ制作。デザインスタジオでフィニッシュ原稿作成。1968年フリーランスで広告版下制作。トヨタ乗用車マニアルイラスト制作。1970年石井タイプフェイスコンテスト1位を機に、2000年まで株式会社写研の写植機用書体20種制作。代表作にナールL、D、ゴナUがある。2000年から中村書体室設置、フォント開発を行う。2019年、中村ロゴシ74、ロゴゴ94をリリース。2018年からShorai Sans開発プロジェクトに参加する。