- 2022年11月24日 日本タイポグラフィ年鑑2023 タイプデザイン部門 ベストワーク賞受賞のお知らせ
- 2022年10月28日 Red Dot Award: Brand & Communication Design 2022受賞のお知らせ
- 2022年10月07日 2022年度グッドデザイン賞受賞のお知らせ
- 2022年04月21日 アップデート版リリースのお知らせ
何も足さない「素」のかたち
Shorai Sans は、Avenir Next にあわせて開発された日本語サンセリフ体。和文と欧文のバランスや文字間を最適化した使いやすい書体です。ジオメトリック(幾何学的)でありながら手書きの温かさも感じます。
ジオメトリック(幾何学的)でありながら
手書きの温かさも
Shorai Sans は、Avenir Next の造形的要素を取り入れてデザインされたジオメトリック・サンセリフ体で、たづがね®角ゴシックに続く Monotype の日本語書体です。Avenir Next の幾何学的な特徴を活かし、文字の線を均一に保ちました。骨格を極限まで単純化し、すっきりとした形にまとめています。

和文と欧文のバランスを
最適化した書体
付属欧文には和文にあわせてサイズや位置を調整した Avenir Next を採用し、和欧混植に最適化しました。和文と欧文を別々の書体から選ぶ必要がなく、Shorai Sans 単体で美しく読みやすいテキストを組むことができます。また、OpenType 機能のプロポーショナルメトリクスとカーニングを使用することにより、書体デザイナーが設定した値を反映させた美しいツメ組が可能です。
超極太から極細までの
ファミリー構成
Avenir Next にあわせ、Shorai Sans も超極太から極細までの10ウェイト(Ultra Light、Thin、Light、Regular、Medium、Demi、Bold、Extra Bold、Black、Heavy)での展開となりました。最も太い Heavy では、複雑な輪郭線を整理し、最大限の太さを追求。これまでにない限界を超えた太さのゴシック体になりました。
Avenir Next の造形的
要素を持つ日本語書体

世代も国境も超えた
コラボレーション
Avenir Next の幾何学的な特徴を活かし、文字の線を均一に保ちました。骨格を極限まで単純化し、すっきりとした形にまとめています。
2002年、アドリアン・フルティガー氏と小林章は、 Avenir Next の制作を開始、オリジナルの Avenir から太さのファミリー構成を大胆に拡張しました。
2018年、Monotype の小林章、土井遼太、そして書体デザインの第一人者、中村征宏氏が Avenir Next にあわせる新しい日本語書体の制作を開始しました。幾何学的な特徴を活かし、文字の線を均一に保つデザインの試行錯誤が行われました。
2019年、日本、香港、ドイツオフィスの書体デザイナーとエンジニアが当時の Monotype 香港オフィスに集結、中村氏を招きワークショップが開かれました。
2022年、手書きの温かみも感じるジオメトリック日本語書体 Shorai Sans が誕生しました。
ウェイト間の
太さの調整も可能に
シンプルで見やすい文字は、パンフレットなどの印刷物のほか、スマートフォンやタブレット端末などのデジタルデバイス、建物や標識のサインまで、幅広いニーズに対応しています。通常の単体ウェイトに加えてバリアブルフォントを採用しウェイト間の太さも調整できます。ウェブサイトや映像などのスクリーン上で動きのある文字表現も可能です。
書体名の“Shorai”(ショウライ)は、松の枝を吹き抜ける風やその音の意味である「松籟」に由来しています。
イベントレポート
2022年3月10日、Shorai Sansのリリースイベントを開催いたしました。おかげさまで多くの皆さまにご視聴頂き盛況の内に終えることができました。
Session 1
Shorai Sans の見本帳デザインを手掛けたコズフィッシュの祖父江氏をお招きして、書体への想いや見本帳デザインへのこだわりをお聞きしました。
※イベントの動画公開期間は終了いたしました。
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祖父江 慎 氏 -
小林 章 -
土井 遼太
Session 2
新しい時代に向かって開発された Shorai Sans。
限界を超えるデザインへの試行錯誤が日々行われました。極太文字の手書きから始まったデザイン秘話を中村氏とともに Monotype 小林章と土井遼太が語りました。
※イベントの動画公開期間は終了いたしました。
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中村 征宏 氏 -
小林 章 -
土井 遼太
登壇者プロフィール
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祖父江 慎 氏 (そぶえ・しん)
1959年、愛知県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科を中退後、グラフィックデザイナー、アート・ディレクターとして活躍しながら、現在、コズフィッシュ代表。すべての印刷されたものに対する並はずれた「うっとり力」をもって、ブックデザインをはじめ、展覧会グラフィック、グッズデザインなどを数多く手がける。過去の仕事をまとめた『祖父江 慎+cozfish』(PIE BOOKS)は絶賛発売中。AGI、TDC 会員。
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中村 征宏 氏 (なかむら・ゆきひろ)
1958年から看板業3社に勤め、その後テレビ放送局でテロップ制作。デザインスタジオでフィニッシュ原稿作成。1968年フリーランスで広告版下制作。トヨタ乗用車マニアルイラスト制作。1970年石井タイプフェイスコンテスト1位を機に、2000年まで株式会社写研の写植機用書体20種制作。代表作にナール L、D、ゴナ U がある。2000年から中村書体室設置、フォント開発を行う。2019年、中村ロゴシ74、ロゴゴ94をリリース。2018年から Shorai Sans 開発プロジェクトに参加する。
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小林 章 (こばやし・あきら)
2001年に独 Linotype 社(2013年に社名を Monotype に変更)のタイプディレクターに就任。現在ドイツ在住。書体の品質管理のほか、自身のオリジナル書体の制作、有名な書体デザイナーであるヘルマン・ツァップ氏やアドリアン・フルティガー氏と共同での書体開発、過去の書体ファミリーの改刻、企業制定書体(コーポレートフォント)の開発を担当している。欧米、アジアを中心に講演やフォントデザインワークショップを行っているほか、世界的なタイプフェイスデザインコンテストの審査員も務めている。
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土井 遼太 (どい・りょうた)
東京藝術大学デザイン科を卒業後、英国レディング大学書体デザインコースで修士号を取得。2015年よりタイプデザイナーとして Monotype に在籍し、企業制定書体の開発や、書体選定をはじめとしたコンサルティングを行う。また、たづがね角ゴシックの制作メンバーとして、ファミリー展開や CJK(中日韓)言語に対応した字種拡張にも携わる。最近では、大学での講義や国際カンファレンスでの登壇を通じ、国内外に向けて書体についての発信をしている。
フォントのご購入
和文書体 Adobe-Japan 1-3(OpenType StdN)/和欧混植対応/10ウェイト(Ultra Light、Thin、 Light、Regular、Medium、Demi、Bold、Extra
Bold、Black、Heavy)/バリアブルフォント(可変フォント)/デスクトップ、 Webフォント、ePub、HTML5 を使用したデジタル広告などの各種ライセンスを提供。
Shorai
Sansは1ウェイト$179、ファミリーパック$999で販売します。また、本日2022年2月22日より4月7日までは、期間限定の特別提供価格として60%割引でご提供します。Monotype のオンラインサイト(MyFonts.com、Fonts.com、Linotype.com、Fontshop.com、Fontsmith.com)の他、販売店各社(Aflo Mall、designpocket、Font Factory、Font Garage、SDG)にてご購入いただけます。